「釣りを科学する」コンテンツ、作れる人を若干名募集します
スマートルアー代表取締役の岡村雄樹です。
スマートルアーは、3月に設立したばかりのベンチャー企業です。
「釣りを科学する」コンテンツを募集します。
まもなく公開する弊社の会社サイトなどに、掲載します。
目的は、弊社のプロダクトに関心を持ってくれそうな釣り人を集めること。
自分の記事を紹介するのも僭越なのですが、イメージとしてはこんな感じです。
■琵琶湖のブラックバスは、スジエビが大好物(な時もある)
http://smartlure.hatenadiary.jp/entry/2016/09/21/230621
■ブラックバスの目は、赤に反応しやすい
http://smartlure.hatenadiary.jp/entry/2016/09/17/191251
・自分の釣りの体験
・エビデンス(自分で計測したデータ、科学論文とか)
で構成した、5分くらいで理解できる内容をお願いします。
募集は若干名です。
テキストと写真を想定していますが、それ以外も応相談です。
掲載に到った場合、もちろん(潤沢ではありませんが)謝礼をお支払いします。
こんなコンテンツ、作れます(あります)とか、ぜひ、教えてください。
まずは、Skypeなどのビデオ通話か、(札幌在住ですが)直接お会いするかでお話しましょう。
応募は、こちらからどうぞ(Google formをつかっています。収集した情報は、本目的以外には使用しません)。
札幌のNEDO系ピッチ大会で優勝しました
お久しぶりです。
10月アタマにムリしすぎて、少し休んでたbozeです。
久々に、家族と過ごしたり、ちょっと釣りしたり。
札幌はもう、雪が毎週降ってて、そろそろ根雪になりそうです。
今年の冬は、アメマスと遊びに道東に行きたいです。
土地勘ないので、一緒に行ってくれる人がいるとうれしいw
さて、ご報告が遅くなり、申し訳ありません!
10月12日に札幌で開催されたピッチ大会(起業家がショートプレゼンをやるコンテストみたいなものです)「nomaps NEDO dream pitch」で、スマートルアーが優勝しました。
このブログやツイッターでお知らせしていたアンケートの内容も、フルに使わせていただきました。実際に釣りを楽しんでいる方々の声、おかげさまで説得力が、すごくアップしたと思います。
地元の新聞にも、ちょこっと名前が出ました。大手メディアに出るのは、実はこれが初めてです。
12月8日、東京・丸の内で行われるNEDO TCP最終発表会で北海道代表としてプレゼンします。
一般の聴講者も募集しているみたいです。関心がある方は、上記リンクから、応募してみてくださいね。
動画プロトタイプ(アニメ)公開/第2弾のアンケートを開始しました!
bozeです。
きのう、CEATECの会場で公開した動画プロトタイプ(アニメーションです)を公開しました。
アンケートフォームから、見られるようになっています。
いくらくらいなら買いますか、など、前回よりはとてもシンプルで答えやすいアンケートです。
ぜひ、回答してみてください!
■CEATEC2016に好評出展中!/ベンチャー企業「スマートルアー」の新製品
◆懸賞3万円◆「魚の気持ちがわかる」ルアー&アプリのアンケ
https://goo.gl/forms/
#smartLure #スマートルアー
*拡散大歓迎です!!
CEATEC JAPAN 2016に出展 「サカナの気持ちがわかる」製品&サービスを初公開
こんにちは。bozeです。
もう10月ですね。
札幌は、すでに市内でも紅葉が始まっています。
釣りに行きたいなぁ…
4~7日、千葉・幕張で行われるCEATEC JAPAN2016で、わたしたちの製品を初公開します。ご縁があって、センサー大手の村田製作所様のブースの一角をお借りする形での出展です。事前登録しておけば、入場は無料です。
私たちの調査によると、釣りをしている人の半数以上が、途中でその日の釣りを止めてしまいます。釣りをするのは楽しいけれど、ずーっとアタリもない状況が続くと、さすがに悲しくなりますよね。
そんな釣り人の悩みを、きっと解決できる、「サカナの気持ちがわかる」製品&サービスを初公開します。
ご覧いただいて、コメントなどいただけるとうれしいです!
琵琶湖のブラックバスは、スジエビが大好物(な時もある)
こんにちは。
スマートルアー代表のbozeです。
トラウト釣りをするときはシングルのマイクロバーブのフックを使っています(バーブレスだと、バラシが多いへたくそですw)。
ほとんどはキャッチ&リリースですが、エラとかアタマの辺りにフックが深く入ってしまって「これは生き延びられないな」と判断した場合には、やむなく〆て(苦しまないように、神経締めです)食べることがあります。
そういうとき、一生懸命観察するのが、胃の内容物。
いただいてしまう命なので、できるだけ、後につながる形にしたい気持ちもあります。
・定山渓ダム(さっぽろ湖)で釣った15センチくらいのヤマメから、5センチくらいの小さな細身のサカナが5匹くらい(こんな小さいうちから魚食してる!)
・小さな渓流で釣った18センチのヤマメからはダンゴムシと砂礫がたくさん(ダンゴムシって、そんなにおいしいのか?)
・豊平川の25センチくらいのニジマスからは、藻がたくさんとタバコのフィルター(…ご飯食べてないのか?)
と、いつも、驚きます。
今回紹介するのは、ブラックバス(オオクチバス、Micropterus salmoides)が何を食べているのか、の実証研究です。
「琵琶湖野田沼周辺におけるオオクチバスとブルーギルの胃内容物と糞中DNAによる採餌生態の推定」。日本語で、無料で読めますので、詳細に関心ある方は、ぜひ、リンクからPDFを見てみてください。
実験は、6月~9月に琵琶湖近くの野田沼(行ったことがありませんが、グーグルマップで見ると、琵琶湖と用水路で接続している野池みたいなところです)で、ヨツデ網や投網でブラックバス152匹(おおよそ10~20センチ程度、最小は9・2センチ、最大は41・9センチ)を捕まえて、胃の内容物を見たり、腸の中のフンに含まれるDNAを手がかりにしたりして、エサになった生き物を調べる、というとても根気の要りそうな研究(いや、どんな研究だって強烈な根気が必要ですね…)です。
・胃の内容物の24%はスジエビだった(ただし、採取時期によって5~38%とブレが大きかった)
・37%はサカナ。ヨシノボリが10%、フナ類が6%、アユが5%を占めた。14%はどの種類かわからなかった。
・フンのDNAを見ると、6月に節足動物(昆虫や甲殻類など)が多い傾向があった。
・この水域に住んでいる生物と、ブラックバスがエサにしている生物の割合を比較すると、アユやワカサギを好んで食べているようだった。逆に、ブラックバスや、ブルーギルの稚魚はあまり食べていないようだった。
・ブラックバスの身体の大きさと、エサのサイズは、かなり強い関係があった(R2=0.447)。たとえば、25センチ以上のバスは5センチ以上のサカナしか食べていなかった。
著者は、薄暗い中でもバスの視力が比較的良いこと、スジエビが夜行性なこと、沼の濁りが強くアユの視力がふさがれていた可能性があること、なども解説しています。
バスアングラーから見ると、ほとんどが子バス、また、限定的な時期、エリアでの研究なので、これがいつでも使える知識だとはいえないでしょう。
それでも、エサの偏食傾向とかバスのカラダとエサのサイズの関係とかは、かなり応用が利くと思います。
この論文、引用している文献に面白そうなものが多いので、こんどはそちらも見てみようと思います。
琵琶湖野田沼周辺におけるオオクチバスとブルーギルの胃内容物と糞中 DNA による摂餌生態の推定
- 杉浦 省三, 田口 貴史
- 日本水産学会誌
- Vol. 78 (2012) No. 1
- 公開日: 2012年03月14日
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/78/1/78_1_43/_article/-char/ja/
■エビデンス(再現可能な、客観的な情報)に基づいたサカナの面白い話を紹介してくれる方、歓迎します。論文、すごいブログ、人など、幅広く教えてください。
■コンタクトはメール(smartlure0205_at_gmail.com/_at_を@に書き換えてください)で。
ブラックバスの目は、赤に反応しやすい
こんにちは。
スマートルアー代表のbozeです。
先日、支笏湖でカヤック・フィッシングをしたのですが、朝マズメ&夕マズメのベスト(と思われる)時間帯にも関わらず、あたりすらなしのボウズ。表面水温が20℃と高すぎることとも関係しているかもしれません。美笛川は水温11℃、トラウトには悪くない水温だったのですが、こちらも反応なしでした。8~9月の支笏湖は渋いので有名らしく、釣り人もかなり少ない感じでした。
なんで釣れないのかよくわからないというのは、なかなか悩ましいです。対策が立てられないので…
さて、今回は紹介するのは、サカナの視力に関する論文です。
著者は、弊社アドバイザリーの川村軍蔵・鹿児島大学名誉教授。
直訳するとズバリ「ブラックバス(オオクチバス、Micropterus salmoides)の色覚、視力調節、視力」(です)。
実験は、体長38~43センチ、薩摩湖で捕まえたブラックバスから取り出した眼球の構造を調べたり、目の細胞(網膜)に様々な色(波長)の光をあてて、反応を調べたりするというもの。
・鮮やかな赤から濃い赤(波長640~701nm)への反応が強かった。
*光の波長については、ウィキペディアのこちらの解説が参考になります(可視光線 - Wikipedia)・目の構造などから、体長43センチのバスでは、見えている最も近い場所は13.5センチ(それより近いとよく見えない)
・細胞の密度から見て、鼻~側頭部方向の動きを感知しやすいらしい。最も細胞密度が高かったのは側頭部側だった
それでは、赤いルアーを巻き系アクションでやっていればいいのか、というと…
著者は、「実験結果は、赤いルアーがバスにとって最も魅力的であることを、必ずしも示唆しない。魅力的かどうかは、バスの行動から結論する必要がある」とわざわざ触れています。
確かに目の構造が赤に反応するようになっていても。
実際に行動するかどうかは、その信号が脳に送られて、サカナなりに判断した結果なわけで。
それに、行動だって、いきなり全力で噛み付くのか、ちょっと鼻先でつつくのか、追いかけるだけなのか、何もしないのか、逃げるのか、って分かれますよね。
あぁ、サカナの気持ち、知りたいです…
原文は無料で、以下のリンクから入手できます。
Color vision, accommodation and visual acuity in the largemouth bass
GUNZO KAWAMURA1), TOSHIHISA KISHIMOTO1) 2)
1) Faculty of Fisheries, Kagoshima University 2) Shimano Inc., Fishing Gear Planning Department
Released 2009/03/31
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fishsci1994/68/5/68_5_1041/_pdf
■エビデンス(再現可能な、客観的な情報)に基づいたサカナの面白い話を紹介してくれる方、歓迎します。論文、すごいブログ、人など、幅広く教えてください。
■コンタクトはメール(smartlure0205_at_gmail.com/_at_を@に書き換えてください)で。